イタリア語短期間マスター講座

現役難関国立大学でイタリア語を学んでいる僕があなたの勉強の手助けをします!

マスターしてないと死ぬほど恥をかくこと間違いなしの「冠詞」

 

前回は名詞の不規則な複数形の変形を

学習しましたね!

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今回で名詞に関する学習は最後となります!

さて、

そんな最後にやる今回のテーマは

タイトルにもある通り、

 

冠詞

 

です!

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まず、冠詞とはなんなのか?

について説明します!

 

冠詞とは、

名詞の前につける単語で、

不定冠詞定冠詞の2種類があり、

それぞれ英語の「a」と「the」にあたります。

 

なぜこれを勉強する必要があるのか?

それは冠詞の役割を説明する必要があります。

冠詞の主な役割は2つ。

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① ある名詞の性・数をはっきりさせる。

② 名詞が特定されたものを指すか(定冠詞)

     否か(不定冠詞)を定める。

 

この2つです。

冠詞とはほぼ全ての場合において、

名詞の前に付くものですので、

これを習得できなければ、

 

名詞の発音、性・数を覚えたとしても

イタリア語を

話したり書いたり出来ないのです。 

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逆に

あとは今回の内容さえ覚えれば名詞は完璧に扱えるのです!

 

ただまず、

ここであなたに教えておきたいのは

英語の「a」「the」のように

イタリア語の定冠詞、不定冠詞は一つではない

 

ということです。 

そうなのです、、、

また変形するのです。

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まずは不定冠詞について。

意味は、「とある1つの〜」。

「1つの」とあるように、

単数形にしか付きません

 

また限定されておらず

初めてその名詞が話に現れるときに

用いられます。

この詳しい説明は後ほどします。

 

不定冠詞は、

主に次のようになり、

「ある〜」「とある〜」「一つの〜」

などと訳します。 

 

①普通の男性名詞(母音で始まるのもむ)

    →UN

 

    例) un ragazzo「少年」

          un amico「友達」

          (読み方は「ウナミーコ」)

 

②特殊な男性名詞→UNO

 

 例) uno stadio(s+子音)「スタジアム」

         uno zaino(zで始まる)「リュック」

         uno psicologia(psで始まる)「心理学」

         uno gnocco(gnで始まる)「団子」

         uno yogurt(yで始まる)「ヨーグルト」

 

③普通の女性名詞→UNA

 例) una ragazza「少女」

 

④特殊な女性名詞→UN'

 例) un'amica(母音で始まる)「友達」

         (読み方は「ウナミーカ」)

 

次に定冠詞について。

意味は「例の〜」。

これは単数形にも複数形にも使います。

 

また、

限定されており

話し手も聞き手もその名詞について知っている時に用いられます。

 

この説明も後ほど。

 

不定冠詞は、

主に次のように使われ、

「例の〜」「その〜」

と訳されます。

 

①普通の男性名詞

 単数: IL 例) il ragazzo

    複数: I 例) i ragazzi

 

②特殊な男性名詞

     (使う場合は、

     先ほどの不定冠詞でのケース+母音で

 始まる場合です。)

 

 単数: LO 例) lo studente 「生徒」

             L' 例) l'amico

    複数: GLI 例) gli studenti

             GLI 例) gli amici 

 

    このように、

    単数で母音で始まる場合は、

   「L'」を使い、

 複数形は「GLI」に統一されます。

 

③女性名詞(特殊なものは無し)

 

    単数: LA 例) la ragazza

              L' 例) l`amica

    複数: LE 例) le ragazze

             LE 例) le amiche

     

このように、

女性名詞の母音で始まるものも

男性名詞のものと同じ要領で変化させます。

 

最後に先ほど説明を後回しにしたことを

説明します。

上で述べた、

限定されているかどうか

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これはどういうことか。

ストーリーを使って説明します。

 

A君がB君に

「実は今欲しいカバンがあるんだけどー」

と話すとして

この時はuna borsaとし不定冠詞を使います。

 

この後A君がどんな反応をするかというと

「へー、どんなの?」

ですよね?

 

つまり、これはB君がどんなカバンであるか

A君と共通の認識を持っておらず

限定されていないからです。

 

その後、

そのカバンを実際に買って見せ、

「見てみて!前に言ってたカバン買った!」

と言う時は、

 

la borsaとし、

定冠詞を使います。

 

これは以前の会話で

B君もA君がどんなカバンが欲しいのか

共通認識として理解し

限定されていたからです。

 

もっと説明するならば

物語がわかりやすいでしょうか。 

 

例えばよく昔話で出てくるフレーズ、 

「あるところに

それはそれは美しい少女がいました。」

という文章。

 

この時少女は「una ragazza」と表し、

不定冠詞を用います。 

 

そして、

その次のフレーズ

(例えば「しかし彼女の家は貧しく〜」など)

からは全て「la ragazza」と表現します。

 

これは最初の文で

読み手と書き手両方において

「あるところにいる美しい少女」

という共通の認識が持たれたからです。

 

このように冠詞は、

不定冠詞・定冠詞の変化のさせ方を覚えても、

じゃあそれはどのような場合に使えるのか?

ということも考えなければなりません。

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練習として、

これまでのブログに出てきた単語を

不定冠詞と定冠詞(単数・複数)をつけて

ノートに書いてみましょう!

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今日はこれまで!

 

 

Arrideverci!

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