イタリア語文法には「法」がある?何のこと?
Ciao!
今回は、
タイトルにもある通り、
イタリア語の文法における
「法」という考え方について
話していきます。
なぜ「法」を学ぶ必要があるのでしょう。
それは、
日本語には無い
動詞の活用の分類だからです。
無いからこそ、 イタリア語を学ぶ上で、
「法」について理解することは
とても重要なのです。
つまり「法」を間違えると
自分の言いたいことが
曲解して伝わる可能性が大きいのです。
まず、「法」とは何なのか
について説明します。
先ほども説明した通り、
「法」とは動詞の分類の一つです。
(「法」の下に「時制」の分類があります。
今回は「時制」については触れません。)
そして、この「法」には5種類あり、
① 直接法 Modo indicativo
② 条件法 Modo condizionale
③ 接続法 Modo congiuntivo
④ 命令法 Modo imperativo
⑤ 不定法 Modi indifiniti
です。
この中でも特に使い分けに
注意が必要なのは、
①②③です。
これらの説明は一旦置いておいて、
先にそれ以外について説明します。
④命令法はその名の通り、
命令や丁寧なアドバイスをする際に使います。
⑤不定法には、
a. 不定詞 indifinito
b.分詞 participio
c.ジェルンディオ gerundio
の三つがあり、
それぞれ
aは英語でいうところの動詞の原形
bは現在分詞と過去分詞があり、
主に名詞や形容詞になり、
過去分詞は完了形の時制に使われ、
cは主に英語でいうところの
現在進行形の文章を作るために使われます。
さて、本題の①から③について説明します。
①直接法は、
「現実の世界」の事柄や紛れもない事実
②条件法は、
「意志の世界」の事柄や願望、夢
③接続法は、
個人の
「思考の世界(主観性、個人の立場、思想)」
を表します。
つまり、表したいことが違うと動詞の活用が変わるということです。
これだけでは分かりにくいと思うので、
日本文を例にして比べてみましょう。
①私はイタリアに行く。
②私はイタリアに行けたらいいなぁ!
③私はイタリアに行くと思う。
のようになります。
どうでしょうか。
違いは何となく分かりましたか?
この日本文から分かるように、
日本語では「行く」という動詞の形に
変化はありませんが、
上の分をイタリア語に直すと、
動詞はそれぞれ
①vado ②andrei ③vada
となり、
全く違うのです。
だから、何度も言っているように
イタリア語における「法」の概念を
抑えることはとても重要なのです。
この「法」を抑えるためには、
ノートにそれぞれの法の例文を日本語で
いいのでいくつか書いてみることで、
まずは日本語で
「法」の違いを覚えましょう。
イタリア語で書くのは、
まだ動詞の変化を教えていないので
無理だと思いますので。
それでは今回はここまで。
Arrideverci!